エジプトでムバラク独裁政権が崩壊してから3ヶ月。しかし、今なお新しい国家の姿は見えてこない。一連の反政府デモで動員に大きな役割を果たした若者中心の民主化勢力「4・6運動」は、グループ内の路線対立が噴出。その求心力を維持できるか岐路に立たされている。一方、これまでムバラク政権によって弾圧されてきた「ムスリム同胞団」などのイスラム勢力は、これを機に一気に政治的な存在感を強めている。このままエジプトのイスラム化が進めば、イスラエルとの関係など中東の勢力図に大きな影響を及ぼしかねない。エジプトは、民主化の流れを定着することはできるのか。現地からの最新報告。
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