ほとんどの妊婦が受けているエコー検査。ここ10年ほどで解像度が著しく向上し、心臓疾患や染色体異常などの発見率が大きく上昇。妊婦が告知されてパニックに陥るケースが相次ぎ、中絶する例もある。医師の間からも、異常が見つかることもあることを、検査前に妊婦に説明すべきだという声があるが、繁忙な産婦人科医は妊婦とじっくり話す余裕がないのが現状だという。ある病院では、医師が看護師やソーシャルワーカーなどとチームを組み、治療法や医療費補助など必要な情報を説明し、きめ細かいケアで不安を取り除く取り組みが始まっている。技術の進歩に追いついていない出産の現場が、命とどう向き合っていくべきかを考える
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