「57.6%」。来春卒業予定の大学生の最新の就職内定率。就職氷河期を下回る過去最低の数字となった。背景には、円高による景気低迷や国際競争力の激化で、企業が「優れた人材」だけを採る「少数・厳選採用」へとカジを切り始めていることがある。大手企業を志望する学生は就職活動に追われ、授業やゼミを欠席、採用時期と重なる留学を断念…。企業が求める「能力」を磨けないという悪循環に陥っている。内定がとれない大学生たち。なぜ決まらないのか、企業は今どんな人材を求めているのか、就職難は学生たちにどんな影響を及ぼしているのか。大学生たちが直面している厳しい実態を徹底取材。日本社会への影響や今後どうしたらいいのか考える。
みんなのコメント