不況の中、成果を厳しく求める‘上司’。非正規社員や嘱託社員など働く形が多様化し、年上の人も多い‘部下’。経営と現場をつなぐ課長の重責は増し、「課長受難の時代」とも言われる。悩み深い課長たちの心をとらえ、今年12万部のヒットとなった「課長本」も生まれた。バブル崩壊後、トップの強い米国型経営に影響を受ける形で成果主義や組織の簡素化が進み、「課長不要論」にも傾いた日本企業。近年、日本企業の強さである「組織力」が再認識される中でその要となる「課長の力」が改めて見直されている。上司と部下の間の板挟みになり孤独感を味わう課長。部下からの評価を自分を変える手がかりにする課長。日本の課長、約82万人、受難の時代に向き合うニッポンの課長の姿を見つめる。
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