5月に開所した世界初の「iPS細胞」専門の研究施設「京都大学iPS細胞研究所」。所長に就任したのは、4年前、世界で初めて「iPS細胞」を作りだした山中伸弥教授。「iPS細胞」とは、皮膚など身体の細胞をいったん“リセット”することで、あらゆる組織や臓器に変わる“万能性”をもった細胞で、「再生医療」の切り札として注目されているだけでなく、様々な病気の解明や、難病の治療薬の開発などに使えるとして、世界中の研究者や製薬メーカーがいまこのiPS研究に雪崩を打っている。激化する国際競争のなかで、日本はどう研究をリードし、一日も早く臨床応用を実現させるのか。今回、iPS細胞研究所の撮影が許され、“生みの親”山中教授へのキャスターインタビューが実現した。新たな研究所が映し出す生命科学の未来を展望する。
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