公園の「音」についての苦情が、各地の自治体に相次いでいる。 「子どものボール遊びの声がうるさい」、「お年寄りのラジオ体操の音が耳障りだ」、「池のカエルの鳴き声がやかましい」など、これまであまり問題にならなかった音が原因となっているのが特徴だ。 自治体では球技を禁止したり、警備員を巡回させたりしているが、苦情はなかなか減らない。それどころか、逆に公園で遊んでいた子どもや親から「こっちこそ被害者だ」との不満が寄せられている。 背景には、近所付き合いが減って住民同士の人間関係が希薄化し、以前と変わらない大きさの音でも「心理的に不快な音」に変化していることがあるとみられている。 どうすれば公園を、使う人にとっても、周辺に住む人にとっても、心地よい空間にできるのか。”苦情増加社会”の乗り越え方を考える。
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