検定ブームの火付け役となった日本漢字能力検定協会。その前理事長と副理事長の大久保親子が背任の疑いで逮捕された。協会は収益を社会に還元することが義務付けられている公益法人。にもかかわらず、検定料で潤う協会を“私物化”していたと指摘されている。逮捕前、取材に応じた大久保浩前副理事長は公益法人になったのはあくまで国の認定を得て、検定事業を拡大するためだったと語った。その思惑通り、漢検は年間280万人が受験する国内最大の検定に成長。そして理事会や所管する文科省のチェックも十分機能しなかった。関係者のインタビューや協会の資料をもとに事件の背景を探る。
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