景気の後退局面に入った日本。各企業はリストラを迫られているがこうした中でも積極的に資金の投入を続けているのが環境技術の分野だ。しかしその開発には膨大な資金が必要で、自力でまかなうことが難しい。そこで今、頼りにし始めているのが中東の政府系ファンドのマネーだ。中東も今回の金融危機で経済的な影響が出始めているが、各国の政府系ファンドは自国の将来に役立つ世界中の技術への投資は減らさず力を入れている。アブダビの「ムバダラ開発」は石油代替エネルギーを活用した都市を作り出す「マスダール計画」を打ち出す一方、水処理技術を持つ企業への投資を今年発表。日本の企業・大学共同グループが開発した太陽熱発電も出資を受けることに成功した。一方、国際協力銀行はカタールの政府系ファンドのマネーを日本に呼び込もうと精力的に動いている。政府系ファンドと日本企業の新たな動きを伝える。
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