この夏、総武線や新幹線の車体にスプレーによる落書きが相次ぎ、運行休止などの被害が続いた。今、落書きは急速に増殖、繁華街ばかりか住宅地へと拡大している。文字とも絵ともつかない落書きには、どんな意味があり、誰が何の目的で書いているのか?追跡取材の結果、書かれているのは「クルー名」で、サラリーマンや学生など普通の若者数人からなる「クルー」が全国に100以上あり、いかに誰も書いたことのない場所に書くかをネット上で競っていた。さらに「日本は書きやすい」と海外からクルーが次々と上陸、写真集やDVDとして売るビジネスになっている。かつて大量の落書きに悩まされてたアメリカでは、放置すると深刻な犯罪につながるとし、行政が「書かれたら48時間以内に消す」体制を作り上げ、減少に成功している。落書きの正体と、その対策を考える。
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