ミャンマーを襲ったサイクロン「ナルギス」。国連人道問題調整事務所は、死者と行方不明者があわせて10万人を上回る可能性があるとしている。被災地を視察した専門家などはサイクロンがミャンマーに上陸するのは極めて珍しく、日頃からの備えが無かったことが被害を拡大させたと指摘している。被災から1週間以上が経った今も、軍事政権は国際社会の援助関係者の入国を拒否、救援物資が被災地に届かず、伝染病の蔓延など二次災害の危険性も懸念されている。未曾有の災害にも頑迷な姿勢を貫き、新憲法の制定に向けた国民投票を強行した軍事政権、背景には軍政の外国に対する強い被害者意識や敵愾心があると見られている。肥沃なミャンマーの穀倉地帯を襲ったサイクロン、”閉ざされた被災地”の最新情報を伝えると共に軍事政権のいまを読み解く。
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