一家団らんで見ていたテレビが突然火を噴く。冷蔵庫、洗濯機、湯沸かし器・・・・今、経年劣化した家電製品やガス機器の事故が相次いでいる。愛知県岡崎市では30年前に買った扇風機が発火し、63歳の男性が亡くなった。背景には高度成長期からバブル期に販売された機器が一斉に老朽化している実態がある。高齢者世帯を中心に、メーカーが予想もしなかったほどの長期に渡って製品が使われた結果、絶縁体にひびが入り引火する「トラッキング現象」などが引き起こされる。メーカーは、製品が安全に寿命を迎えるようにする「死に際実験」などを行い対策を急いでいるが、販売済みの製品にどう対応するかなど課題も多い。「壊れにくい」ことが評価され、それ故に長く使われている日本製品。老朽化事故の実態と対策に迫る。
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