核家族化でひとり暮らしのお年寄りが増え続けるなか、独りの老後を怖がらず、知恵と工夫で乗り切っていこうという動きが広がっている。他人と擬似家族のように暮らす住まい「グループリビング」や、老後を地域の若い世代に支えてもらう仕組み「ワーカーズコレクティブ」など、家族に頼らない生き方を模索する人が増えているのだ。こうした”高齢単身者”の増加は、老後の独り暮らしへの心構えやノウハウを説く本のニーズも生んだ。中でも上野千鶴子さん著「おひとりさまの老後」は70万部を超える大ヒットになり、独りの老後に不安を持つ層が多いことを裏付けた。老後に漠然とした不安を感じながらも、怖がっているばかりでは前に進まないと自ら切り開こうという「おひとりさま」の取り組みを取材し、来るべき”高齢・単身社会”をどう生きるか考える。
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