アメリカが進める”テロとの戦い”に協力し、「不安定の弧」と呼ばれる地域の砦としてイスラム過激派と対峙してきたパキスタン・ムシャラフ政権。しかし、7月に起きた「モスク立てこもり事件」によって、過激派の勢力が首都の中心部まで迫っていることが明らかになった。更に、米政府も、アフガニスタンと国境を接するトライバルエリア(部族地域)でアルカイダが新たな地盤を築き、アメリカ本土攻撃を狙っているとする報告書を作成。「ムシャラフが無力なら、米軍が攻撃すべき」との声も出始めた。「核」を持つパキスタンがテロに屈する事態は、米国のみならず世界にとっての脅威となる。911同時多発テロから6年。緊迫する対テロ最前線を、トライバルエリアの潜入ルポを含めて伝える。
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