公的年金の加入記録をめぐり、年金システムへの信頼が揺らいでいる。社会保険庁は、10年前に基礎年金番号を導入し、年金記録の統合を進めてきた。しかし、統合されず誰のものか確認されていない年金記録が5000万件に上ることが明らかになり、いま国会攻防の焦点になっている。なぜ、こうした問題が生じたのか。そして“本来支給されるはずの年金が受け取れない”というケースなど被害の実態はどうなっているのか。政府は、救済策をとりまとめ、対応を急ぐが、どこまで年金不信の解消につながるかは、見通せない。失われた信頼=年金記録問題の実態と、その対策に迫る。
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