歩道上で歩行者と自転車が衝突する事故が急増。件数は10年で7倍、年間1千件を越え、死亡事故も起きている。本来、軽車両である自転車は車道を走るのが世界的に一般的だが、日本では昭和45年の交通戦争の際、自転車が車道上で車に轢かれる事故が多発したため、“自転車通行可”の標識があるところに限り、歩道通行が認められた。現在の事故の一因は、歩行者の安全確保のための「歩道の車道寄りを徐行」「歩行者の通行を妨げる時の一時停止」などのルールが徹底されていないこと。警察庁は30年ぶりの道路交通法の改正作業に着手。自転車が走るのは歩道か車道か、議論が続いている。こうした中、自転車専用のレーンを整備する取り組みも始まった。歩道上での自転車事故、その実態と対策を考える。
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