「子育て」ならぬ「孫育て」に悪戦苦闘する祖父母が急増している。女性の社会進出が進むのにおいつかない保育環境の整備。仕事を持つ親のかわりに「育児を中心になって担う」おばあちゃん、おじいちゃんが増えているのだ。たまに遊びにくる孫なら「かわいい、かわいい」ですむが、責任を持って育てるとなるとそうはいかない。20年近い育児のブランクで様変わりする「育児の常識」にとまどうことも多く、体力の衰えで疲労もかさむ。続々発売される「育孫本」の読者、病院などで開催される「孫育て講習会」の参加者などの取材から、育児を担う祖父母急増の現状、悩みの実態、そしてそこから透けて見える家族の変化を見せていく。
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