今月1日愛媛県で、生体腎移植をめぐり”臓器売買”が行われたとして2人が逮捕された。患者の内縁の妻が、知人を「自分の妹」と偽って臓器を提供させ、現金や車を渡していた。病院側は「自己申告を信じるしかなかった」としているが、医師による本人確認が十分に行われず、チェック体制も甘かったなど様々な問題が指摘されている。事件の背景には、慢性的な提供者不足のほか、移植のルールが学会の指針でしか定められておらず、病院や医師のモラルに委ねられている現状がある。臓器売買はどのように行われたのか、関係者へのインタビューなどから明らかにするとともに、国内の移植医療の現場を取材。臓器売買は防げるのか、どのような課題があるのかを検証する。
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