25年ぶりのリーグ優勝を果たした北海道日本ハムファイターズ。長い間低迷を続けていたファイターズが、なぜ急に強くなったのか。背景には、就任4年目のヒルマン監督が、これまでの、アメリカ流「ベースボール」一辺倒から、日本流「野球」の良さを取り入れるように変化したことがある。それを示すように、去年までリーグ最低だった送りバントの数は、リーグ最多に。外野守備力も、西武の黄金時代を知るコーチの緻密な指導で、大幅にアップ。個々の選手が、チームのために課せられた役割を果たす、「日本流全員野球」で勝利を重ねたのだ。球団側も、ヒルマン流「野球」を支えるために、選手の能力を数値化するシステムを1億円かけて導入。選手獲得の戦略作りに活用している。ヒルマン監督や選手、球団幹部のインタビューを交えながら、今年のファイターズの強さの秘密に迫る。
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