小学生の子どもを持つ親をターゲットにした「キッズ雑誌」が人気を集めている。発行部数は合わせてこの一年で約300万部。子どもによる事件や不登校、ニートの問題など子どもを巡る問題が増える中、30代の団塊ジュニアの世代を中心に起きている父親の「家庭回帰」現象が背景にある。しかし、残業や子どもの通塾などですれ違い、顔を合わせる時間さえ満足にとれない父子が少なくない。こうした中、帰宅後や休日に「おやじの会」の活動に参加するなど、仕事はこれまで通り続けながら、子どもと過ごす時間を捻出しようと努力する父親が増えている。父親の役割をどう果たせばよいのか、仕事と家庭の両立をどう図るのか、模索する父親の苦闘を追う。
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