2010年、W杯南アフリカ大会を目指して始動したサッカー日本代表、オシム監督。今月、その将来を占う代表戦が2試合行われた。これまで不動の代表メンバーだった選手をはずし、走れる選手を選考するなど、早くも独自のサッカー哲学が発揮されつつある。難解な練習方法、急なスケジュール変更、これまでの代表監督にはないやり方が周囲にとまどいを与えている。過去のしがらみにとらわれず、批判をおそれない強力なリーダーシップ。そして選手たちを鼓舞する巧みな話法。オシム監督が意図するものはいったい何なのか、日本サッカーをどう変えようとしているのか、オシム監督のインタビュー、代表コーチ経験者や、今回の代表選手の証言、そして祖国分裂という過酷な体験などから多角的にひもとく。
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