地震の大きな揺れが伝わってくる数秒~数十秒前に揺れを予測する気象庁の「緊急地震速報」。8月から一部で運用が始まる。先に伝わるP波(小さな揺れ)と後からくるS波(大きな揺れ)の到達時間の差を利用するこのシステム。例えば、東海地震が起きた場合、静岡市では揺れが伝わる約10秒前に、東京では約40秒前に速報できるという。当面は病院や鉄道、工場などに限って運用されるが、来年にも一般向けに発表されるようになる見込みで、地震の被害軽減に役立つと期待されている。その一方で、高速道路や地下街など不特定多数の人々がいる場所でいきなり速報を流すと、どう行動して良いかわからず、かえって混乱を招くという指摘もある。
運用を目前に控えた「緊急地震速報」の可能性と課題を検証する。
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