107人が死亡するJR史上最悪となった福知山線の事故から1年。JR西日本は事故の背景とされた過密ダイヤを全面的に改正するなど、安全な鉄道を目指して全社を挙げて取り組んできた。しかし、脱線事故後も事故やトラブルが相次いでいる。1月には伯備線で3人の作業員が列車にひかれて死亡。8日後には舞鶴線で同じようなニアミスが発生した。どちらも見張りが列車の来る方向の反対側にいたという初歩的なミスが原因だった。なぜ単純なミスが繰り返されるのか。安全推進部は現場から報告される”事故の芽”の分析を続けている。その結果見えてきたのが、ミスの原因を突き詰めようとしてこなかった組織の実態だ。ミスをするのは個人の資質の問題という考え方が組織としての安全対策を妨げてきたというのだ。番組ではダイヤ改正と安全推進部に密着。事故後も改善が進まないJR西日本の安全対策を厳しく問う。
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