3月28日行われたイスラエルの総選挙で、脳出血で倒れたシャロン首相が立ち上げた新党”カディマ”が第一党に躍り出た。現在カディマを率いるシャロン首相の右腕オルメルト首相代行は、シャロン首相の路線を更に推し進め、イスラエルに都合の良いかたちでパレスチナを一方的に分離する構えだ。”暴力の応酬”に疲れたイスラエル市民の支持のもと、占領を続けるヨルダン川西岸からの撤退計画も具体化している。投票翌日、パレスチナ側ではイスラム原理主義組織ハマス主導の新政権が発足、13年前に結ばれた中東和平への枠組みオスロ合意は崩壊の危機を迎えている。選挙結果は中東和平をどこへ導くのか。イスラエル元首相でカディマ幹部のシモン・ペレス氏へのキャスターインタビューを交え、その行方をさぐる。
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