昆虫ブームが巻き起こる中、里山の木を削り、越冬しているオオクワガタの幼虫を採集する「材割り」が横行している。最近はネットで情報を得た初心者が、クワガタを採集しようと里山を荒らすため、数百年かけ築かれた里山の自然とクワガタムシの生息環境が失われようとしている。さらに、捨てられた輸入クワガタムシやその交雑種が、国産を駆逐し始めた。外国産クワガタを「特定外来生物」に指定し、輸入と飼育を禁止しよういという動きもあるが、既に飼育されている5億匹の大量遺棄につながりかねないと膠着状態に陥っている。ブームに翻弄され、生態系を乱されている国産クワガタの危機を伝える。
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