今年のカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞したベルギーの映画監督・ダルデンヌ兄弟。失業から抜け出そうともがく少女の格闘を描いた「ロゼッタ」。息子を殺された父親と加害少年との予期せぬ出会いと葛藤を描いた「息子のまなざし」。一貫して社会の底辺に生きる若者を描き高い評価を得てきた。「ロゼッタ」に続き2度目のパルムドールに輝いた新作「ある子供」はいわゆるニート青年の虚無と成長を描き、「若者と仕事」という兄弟の最大のモチーフを深めた作品。「仕事を抜きにして人間は社会とのつながりを構築し得ない」と言い、それを大人が子供に伝えることの難しさと大切さを伝えたいというダルデンヌ兄弟。来日の機会を捉え、そのメッセージをキャスターインタビューで聞く。
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