改造されたエアガンによる発砲事件が相次いでいる。先月和歌山で起きた走行中の車への無差別発砲事件でも、犯行に使われていたのはエアガンだった疑いが強まってきた。玩具として販売されているエアガンは、誰でも簡単に入手することができる。しかし一部のマニアの間では、パワーアップ用の部品が広く流通し、改造を競い合っているという。殺傷能力を持たない限りは銃刀法の規制も受けず、改造しても違法ではないが、その基準は非常に曖昧だ。実際犯行に使われたエアガンの中には、本物の銃より威力を持つものもあった。業界団体では、改造を防止する機能をつけたエアガンの販売を進めているが、団体に所属しない中小の業者も数多くあり、抜本的な対策には至っていない。年間120万丁が売れると言われるエアガン。ブームが広がる中で違法な改造と犯罪への悪用をどうやって防いでいくのか、今後の対策を考える。
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