今月15日、イスラエルは40年近く占領を続けてきたガザ地区にある21カ所すべての入植地の撤去を開始した。およそ8500人の入植者には自発的な退去を促したものの半数近くが拒否。1万4千人余りの軍と警察が強制撤去に乗り出し、一部では激しい抵抗が続いている。撤退への激しい反発は、イスラエル社会はじめ与党内部からも上がっているが「中東和平の重要なステップ」とするシャロン首相の姿勢は揺らいでいない。その一方で、もう一つの占領地ヨルダン川西岸地区では入植地を巨大な分離壁で囲い込む計画が進み、その固定化を図るかのような動きは止まっていない。ガザ撤退に踏み切ったシャロン首相の真の狙いはどこにあるのか、中東和平への新たな道は切り開かれるのか、撤退が続く現地からの生中継と最新報告から考える。
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