日本人の三人に一人が苦しんでいるといわれる国民病「頭痛」。近年、特に痛みのひどい「片頭痛」のメカニズムが解明され、新たに開発された新薬により痛みを劇的に和らげることが可能となっている。都内のある頭痛専門医の窓口には日々200人以上が押し寄せ、長年の悩みを解決した患者も少なくない。しかし、いまだに「たかが頭痛」「やる気の問題」など、頭痛を病気と捉えない”無理解”な医師も数多い。この結果、不登校に陥る小学生や、市販の鎮痛薬を過剰に服用して痛みが酷くなる「薬物乱用頭痛」という症例も発生。診断基準や治療方法を明確化し、医師、薬剤師、患者の啓発を行うことが急務となっている。今月発足した頭痛専門医制度をきっかけに、頭痛を取り巻く最新事情を追う。
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