先週月曜日、消防庁は急増する救急車出動について、有料化などの対策を検討する研究会を始めた。119番に連絡すれば、誰でも無料で利用できる日本の救急車だが、この10年で出動件数が1.5倍に増加、要請を受けて現場に到着する平均所要時間も「救命の目安」とされる6分を上回るようになった。問題視されているのが、タクシー代わりと言われる不適切な利用の増加、病院に運んだものの軽症と診断される割合も5割を超えている。東京の場合、1回の出動に4万5千円かかり、消防庁や自治体は有料化で不急の利用を抑制したいと言う。しかし、早期治療の機会を失わせ、重症化させる危険があるのではないかという反対の声もある。有料化まで検討させるに至った救急車の実態を取材、有料化の課題、問題の解決策は何か、探る。
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