総兵力141万人。世界最強のアメリカ軍が再編に乗り出した。アルカイダなど、新たな時代の「見えない敵」に対処すべく、冷戦時代のままだった軍や基地の配置、命令系統、部隊の装備に至るあらゆる分野を抜本的に改革していく。ハイテク化、高機動化で即応能力を向上させ、有事の際には必要な軍事ユニットを臨機応変に組み合わせて攻撃部隊を構成し、速やかに効率的に敵をたたくという発想だ。今回の再編構想でアメリカが最も重視しているのが、東アジア、台湾海峡から中東に至る「不安定の弧」と名付けた地域である。在日米軍は今後更に重要な役割を期待されていると言われている。再編後の米軍は「不安定の弧」にどう対応しようとしているのか、在日米軍には何が求められることになるのか。アメリカの新たな軍事戦略の全貌に迫る。
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