自殺者の増加に歯止めがかからない。一昨年の自殺者は3万4427人と過去最高となった。9年連続で自殺率全国一の秋田県は、4年前から自殺を防ぐ取り組みを始めた。秋田大学と協力して、モデル地区を選んで住民にアンケート調査を実施。自殺の危険因子とされている「うつ病」の可能性がある人たちには、地域の保健師や住民が相談に乗るなどして積極的に支えてきた。その結果、モデル地区の4つの町では自殺率が27%減少した。
一方、経営者の自殺を未然に防ごうと、NPOを立ち上げて、相談に乗っている人もいる。自らも倒産に追い込まれ、自殺の縁をさまよった経験を話すことで、一人でも多く自殺を減らそうとしている。自殺を防ぐために今、何が必要なのか。秋田の取り組みを通して考える。
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