手足の不自由な人たちの生活を助ける犬、「介助犬」。地面に落とした物を拾ったり、靴下を脱がせるなど、文字通り手や足となって働く。介助犬を求める人は全国に1万人いるといわれているが、現在は23匹。使用者の障害に合わせて、2年あまりかけての育成は容易ではない。
山形県上山市で介助犬を育成する、21歳の新米訓練士の菊地文子さん。介助犬候補「ダンテ」を、重い障害のある妹、蓉子さんのために育ててきた。この冬、ダンテを蓉子さんの介助犬にするための、姉妹と犬、つきっきりの訓練が行われた。 ダンテに自立への希望を託す蓉子さんと、それを支える文子さんの姿を通して、介助犬の可能性を見つめる。
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