人に感染すれば世界で数多くの死者が出るかもしれないとされる新型インフルエンザ出現への危機感が高まっている。 ベトナムやタイで、夏以後、再び、鳥インフルエンザが活発になってきた。WHOの調査では、最近、鶏との濃密な接触が見られない人が、相次いで亡くなるという奇妙な現象が浮かび上がっている。感染源は、アヒルや哺乳類にも拡大。人へ適応するウイルスに変異してしまわないか、研究者は、警戒感を強めている。
こうした中、各国では、流行に備えた計画作りを始めている。カナダでは、専門の委員会を設置し、発生時に医療機関がどう動き、ワクチンをどう接種するのかなど、300ページに及ぶプランをまとめた。日本でも、厚労省の委員会が対策案をまとめたものの、医療機関や自治体などがどう動けばいいのか、具体性がなく、このままでは、十分な対応ができないとの声が上がっている。
アジアで今何が起きているのか、そして、日本と世界は、新型インフルエンザにどう立ち向かおうとしているのか検証する。
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