深刻な少子化が進む中、不妊治療を取り扱う病院が急増し、今、様々な課題が浮き上がってきている。病院によって治療方針が全く異なるだけでなく、大半が保険外診療なため、長期間にわたって、高額な費用を負担せざるを得ない。
また、現在「体外受精」ができる施設は、日本で6百以上に上り、これは、アメリカの1・5倍と世界一多い数である。不妊に悩む人は、医療側からの一方的な情報をもとに、どこでどんな治療を受けたらいいのか、判らないままクリニックを転々とし、精神的にますます追いつめられているのが実状である。
不妊治療がかつてないほど広まる中で、深刻なストレスを抱える患者たちの姿を通して、不妊治療のあるべき姿を探っていく。
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