「医師偏在」による医師不足、「多額の累積赤字」・・・。
今、地域医療を支える自治体病院が危機に立っている。この問題を解消するため、全国のトップを切って、岩手県で県立病院の再編が始まった。再編手法として注目を浴びるのが「サテライト(衛星)方式」だ。
4年前、山形県南部の置賜(おきたま)地域の4市町が、高度医療を実現するために取り入れられ、全国自治体病院関係者の視察が殺到している。岩手県は、この方式で県立病院を集約し、100億円を超える累積赤字の解消を目論む。 しかし、効率優先の再編により病院が縮小される地域では、住民の不安が高まっている。
サテライト方式は、地域医療建て直しの切り札となるのか。地域医療の再生に何が求められているのか、検証する。
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