港の底に眠っていた500発の毒ガス弾、工事現場から出てきた毒ガスがつまったガラス瓶。近年、旧日本軍が投棄した毒ガス兵器の発見が全国で相次ぎ、その数はこの10年でおよそ20件に上る。
茨城県神栖町では、去年、地下水から毒ガスの成分と見られるヒ素化合物が検出され、住民に被害が出た。特に子どもに発育の遅れが出るなど、脳に深刻な影響を与えることが、最新の研究でわかってきた。被害を受け、環境省は全国調査を実施し、毒ガスが棄てられた可能性の高い場所をリストアップ。その結果これまで想像していなかった場所にも毒ガスが眠っている実態がわかってきた。
番組では、戦後60年が経とうとする今も、私たちの身近に潜む毒ガス兵器の脅威に迫る。
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