日本人の死因の第3位は、脳の血管に問題が起こる病気、脳卒中だ。そのうちの7割を占める脳こうそくは、脳の血管が詰まるもの。高血圧や糖尿病の増加とともに増えている。だが脳こうそくの場合、血管が詰まっても、すぐに脳細胞が死ぬわけではないことが最近になってわかってきた。詰まった血栓を溶かす薬を短時間のうちに投与するなど、すぐに適切な処置をすれば助かることも多いし後遺症も少なくなるのだ。
しかし、軽い発作の場合、専門医でないと脳こうそくだとすぐに気づかずに手遅れになってしまうこともある。また、救急病院でも、24時間、脳こうそくに対応できる人材がいるわけではない所もある。1分1秒の対応によって後遺症の重さが変わる、脳こうそく治療の現状と課題を探る。
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