4月1日に始まった新たな研修医制度が、特に地方病院における医師不足に拍車をかけている。
これまでの大学病院医局での診察や検査という「実践的な研修」に代わって、今後は一般病院などでの「臨床研修」を2年間受けることになる。
大学病院は研修医が大幅に減ることから、地域の「関連病院」に派遣していた医師の引き揚げを始めた。研修医の数が1割に減った岐阜大学病院や、三重大学病院からの派遣を一部打ち切られ、多くの診療科で医師不足に陥った県立病院を取材。
三重県では、何とか地方病院の医師数を確保しようと、NPO法人を立ち上げ、将来的に、大学に代わる医師派遣の役割を担わせたいと考えている。
新制度がもたらした波紋を追う。
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