指紋、目の虹彩、手の静脈など様々な体の情報を使って個人を特定する生体認証。マンションの玄関、パソコンのアクセス、携帯電話の確認など、様々な分野で急速に利用が進んでいる。
こうした背景には、これまでのセキュリティー技術の限界がある。顧客データを扱う職員に対して、情報流出防止のために指紋照合システムを導入する企業や自治体が相次ぎ、金融機関でも被害額が急増している不正預金引き落とし対策に生体認証の導入を決めたところも出てきた。その一方、職場に指紋認証システムを導入しようとしたところ労働組合が導入に反発するケースなど、新たなプライバシーの問題も指摘されている。
新しいセキュリティー技術の最前線と課題を描く。
みんなのコメント