今月20日に実施されるイランの国会議員選挙。しかし実施前から、すでに事態は混迷をきわめている。
きっかけとなったのは保守派の「護憲評議会」が、多数の改革派の候補者の立候補資格を認めなかったことにある。反発した改革派は、現職議員の多くが辞表を提出して抗議したほか、改革派の与党第一党が選挙不参加を表明、最高指導者のハメネイ師が仲介に入ったものの状況は改善されていない。
改革派の反発はかつてなく強いが、そうした背景には、改革派の強い危機感がある。改革派のリーダーを自任してきたハタミ大統領の改革路線が保守派の抵抗で次々と頓挫する中、若者を中心とした支持者の急速な改革派離れが進んでいるからだ。
選挙をめぐる改革派、保守派それぞれの動きをとおし、今後のイランの行方を考える。
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