日本で年間起きる人身事故は93万件、警察によって毎日2千件以上の交通事故が処理されているが、事故の被害者からは、捜査に対する不信の声が上がっている。
千葉県では、被害者が重体になり証言が得られない中、加害者の供述だけを警察が信用したと家族が主張、私費で走行実験を行った結果、地検が実況検分のやり直しを警察に命じた。運転手や目撃者の証言が捜査の根幹となることに不安を覚えたタクシー業界では、事故に関わった時に客観的な証拠を自ら確保しようと「ドライブレコーダー」を車に載せ走行の様子を記録する対策を始めた。警察庁では、現場に最初に駆けつける交通警察官の能力を高めようと研修を始めている。交通事故捜査の現状と対策を探る。
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