狙われる東南アジア
～追跡テロ・ネットワーク～

一昨年のバリ、そして昨年のジャカルタ。近年、インドネシアで外国人を狙ったテロが相次いでいるが、これに深く関わっているとされる組織が「ジェマ・イスラミア」である。 彼らは東南アジアをまたぐ、国境を越えたテロネットワークを築き、武装した聖戦を肯定している。ＮＨＫが入手したジェマ・イスラミアの極秘文書やテロ事件首謀者の調書から、ジェマ・イスラミアが大イスラム国家を打ち立てるためにテロを繰り返していること、そしてテロの標的がアメリカの同盟国・日本にまで及ぶことが明らかになってきた。さらに若者達が次々と組織に加わり、これまでアジアではほとんど見られなかった自爆テロ犯になっていく過程もＮＨＫの独自取材で浮き彫りになってきた。 徐々に全貌を明らかにし始めた、このアジアのテロネットワークの実態を、メンバーのインタビューなど織り交ぜながら伝える。