死者数159人、感染者3293人(16日WHO発表)という未曾有の広がりを見せている新型肺炎SARS(サーズ)。1ヶ月前、感染源と見られる中国広東省の男性が宿泊していた香港のホテルで感染が広がり、ベトナム・カナダへと飛び火したこと、この男性が入院した病院で医師・看護婦などに院内感染し、香港全域に広がったことなど、感染経路が徐々に分かってきた。高熱・呼吸困難の患者が次々増える中、病原体は何なのか、世界中の医師の模索が続いた。現在までに、病原体はカゼの原因となるコロナウィルスだが、これまで知られていなかった新型であることが分かってきている。
グローバル化の中で猛スピードで広がる感染症の実態を、感染経路の解明と、それに立ち向かった世界の医師の取組みから伝える。
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