世界の園芸家が品種改良を行い、これまで2万5千種を生み出してきた花の女王バラ。その中で唯一、作るのが不可能とされてきたのが「青いバラ」だ。
歴史に名を残したい、不可能の象徴を覆したいと世界の育種家が挑戦する中で、栃木県に住む70歳の男性が実に44年の歳月をかけ、世界で最も「青」に近いバラを誕生させた。
独学で朝から晩まで交配を繰り返し、数々の失敗を経ての成果だ。この青バラづくり、今、日本では企業や研究機関をはじめ、地元の特産品にしたい自治体などが、遺伝子組み替え技術などを使い巨額を投じて開発を進めている。しかし、なかなか青くならず、足踏み状態。それでも「夢」の青いバラを求めて研究に余念がない。
青バラを求めて奮闘する人たちのロマンとその研究の最前線を追う。
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