5月31日に開幕したサッカーのワールドカップ。大会前、日本国内の試合に関してチケットは完売していたと言われていた。しかし、大会が始まると、スタジアムには多数の空席が目立ち、ファンや開催地の自治体から怒りの声が挙がった。
なぜこうした事態が起きてしまったのか。その謎を解くカギが、今回のチケット販売のシステムにあった。
前回のフランス大会で、チケットの空売りや転売が横行した反省から、FIFA・国際サッカー連盟は、今大会から初めて、チケットに個人名を銘記する「記名式」システムを採用した。
多くのサッカー協会では、決められた期限までに個人のデータを集めることができず、買い主の見つからないチケットが大量に生まれてしまった。それが、大会直前に返却されたり、そのまま協会が抱え込んでしまったと見られる。しかも、その情報は、日本組織委員会には全く伝えられていなかった。
チケットを巡る混乱はなぜ起きてしまったのか。その背景に迫る。
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