全国で相次ぐ信金・信組の経営破たん、そして金融機関の「貸し渋り」や「貸しはがし」が、これまで地域の経済を支えてきた中小企業の資金繰りを直撃している。
背景にあるのは、思うように進まない不良債権処理や、4月に控えたペイオフの実施だ。一方で、中小企業に資金の支援を行おうとする新たな動きもはじまっている。
この2年間に6つの地方銀行と信組が破綻した石川県では、自治体が、中小企業に対し経営再建のアドバイスをしながら金融機関との折衝に乗り出している。
神戸市では、中小企業同士がネットワークを組んで、資金繰りを改善しようと動き始めた。
“3月危機”もささやかれる中、金融不安にゆれる中小企業の実情と対策を追う。
みんなのコメント