ここ数年、河川へ油が流出する事故が急増している。
1級河川での流出事故は、平成12年に515件発生、この10年で3倍以上に増えた。生態系への影響だけでなく、工業用水や農業用水、さらに飲料水をも直撃、周辺地域の断水騒ぎへと発展している。油の移し変え作業のミスや運搬車の事故など原因が判明しているものもあるが、事故の半数以上は原因が特定されておらず、最近の調査では地下に埋められているタンクからの流出も指摘され始めた。
土地を有効活用するために広まった地下タンクは、その実数さえ正確にわかっていない。ガソリンスタンドのタンクだけでもその6割が老朽化しているといわれている。
地下の環境問題を顕在化させた河川の汚染事故の現状と、それを未然に防ごうとする取り組みを伝える。
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