津軽

青森県
2013年10月18日 放送

津軽。この地では短い夏の間、人々は怒濤のように“じゃわめぐ”。
じゃわめぐとは津軽弁で、血が騒ぐという意味。岩木山の麓に広がる津軽平野は、日本屈指の豪雪地帯。半年近い厳しい冬を越え訪れる短い夏に全ての情熱を注ぐ人々。津軽の夏を彩るねぶた。ねぶた師は、年に1度の祭のために、1年かけ、巨大なねぶたを作ります。祭には、極彩色のねぶたの周りを跳ね、盛り上げる跳人や、色とりどりの化粧をして人々を笑わす化人(ばけと)が姿を現し、一心不乱に舞い踊ります。
賽の河原、いたこ、生が激しく躍動する裏側で、死者も静かに、じゃわめきます。生と死が交差する津軽の夏です。
津軽が背負った歴史。縄文の時代、ここには豊かな文明がありました。その後も、鉄の王国が築かれた歴史も。しかしそうした豊かさを謳歌した時代もあれば、数年に一度飢饉が襲うという苦しみ抜いた時代もありました。
短い夏の終わり、実りの秋の豊穣を祈る人々がいます。岩木山に詣で、唱い、踊る。僅か数十日足らずの夏。大地が、人が、陽炎のように燃え上がる津軽の夏を見つめます。

旅のとっておき

津軽を担当した久保田です。
青森ねぶた祭を彩る大型ねぶた。その制作を手がける15人のねぶた師には、一人一人にドラマがあります。番組でご紹介出来なかったねぶた師さんについて少しご紹介させていただきます。続きを読む

ポスター
津軽
[写真]弘前りんご畑:MASATO SAITO [写真提供]青森ねぶた、跳人:公益社団法人 青森観光コンベンション協会/弘前ねぷた:公益社団法人 弘前観光コンベンション協会/五所川原立佞武多:池田臨
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