屋久島

鹿児島県
2013年7月26日 放送

年間30万人以上が訪れる世界自然遺産、屋久島。奥深い山と巨大な屋久杉の森は、多くの登山者の心を惹きつけています。原始の森が残ると名高い屋久島ですが、かつては大規模な林業が行われ、島の人々の生活を支える大切な場所でした。そしてその山の文化は、今も脈々と受け継がれています。
山の神を敬い山頂まで詣でる岳参り(たけまいり)。山中につくられた神の世界と人間の世界の境界線。そして林業の村として山中で栄え、今は閉鎖された集落跡で行われる元住人たちのお花見会-。
世界遺産に登録されて20年目になる屋久島。「観光の島」の陰で、今も山を敬い山と共に暮らす人々をみつめます。

<オムニバス項目(抜粋)>
●3つの梅雨・・・高い山々が育む雨。屋久島には三度の梅雨が来る。島の暮らしと共にある雨。
●水路の里・・・山の水を引いた生活水路。野菜を洗ったり農具を洗ったり。ウナギも顔を出す。
●山のお花見会・・・昭和45年に廃村となった山中の林業集落。元住民が行うお花見会。
●山の神の日・・・1年に3度ある「山の神の日」。この日に山に入ると恐ろしいことが…。
●岳参り・・・山の神を敬い山頂の祠に1泊2日で参詣。巨木の森を抜け、神々しいご来光へ。

旅のとっておき

「屋久島」を担当した川添です。
屋久島は山が有名ですが、実は里も魅力一杯です。今回の番組では、あまり知られていない里の暮らしも紹介しました。
もし屋久島の里に興味を持たれたならば是非行ってもらいたいのが、「尾之間温泉(おのあいだおんせん)」です。続きを読む

ポスター
屋久島
【屋久島】 [写真]山下大明 「例祭」「水路」写真:NHK鹿児島、NHKアーカイブスより
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