こんにちは。スタッフFです。
先日(12月半ば) 「カンパニー~逆転のスワン」のロケ現場に行ったときのことをお話しようと思います。
私は事務系のスタッフなので、あまり現場にお邪魔することはありません。
ドラマの収録現場はプロデューサー、監督、カメラ、音声、照明、ヘアメイク、衣装、マネージャー等々のスタッフが働いています。
そして、こういうとき私の頭の中には中島みゆきさんの「地上の星」が流れるのです。
もちろんドラマの現場は、キラキラ輝く本物のスターがいます。
でもそれ以外にたくさん働いているのは、特別に注目されることはないであろう地上の星達(失礼)。
20代の若いスタッフは楽しそうです。
朝早くから、毎日毎日作業が続いているだろうに、なぜか。
仲間と一つのものを作っていくことがきっと楽しいのだろうなと推察します。
スタッフ同士じゃれ合う姿に4ヶ月間共有してきた時間の長さを感じ、羨ましいなと思います。
そして、年季の入った舞台のスタッフと思われる人々。
(この日はバレエ舞台の撮影。)
職人の雰囲気をまとい、揺るがない信念さえダダ漏れさせ、ハコウマに座っています。
この時代、私たちは行動や考え方さえ変えざるをえなくなった。
その今でさえ、(いい意味で)何も変わらないんだというような岩のような意思を感じました。
たまに伺う現場は、どこも同じではありません。
不思議なのですが居づらい現場と居やすい現場があります。
別にいじめられる訳はもちろんないのですが、
関係ないのに来ちゃってすみませんという気持ちになることがあるのです。
このドラマの現場は、主役の井ノ原快彦さんのお人柄なのか、皆が自然体でいるからなのか、
私のようなたまに行く人も別に居ていいよという空気があります。
私は猫の集会っていいなと思うのですが、
あれって、何をするでもなく、あ、あなたいますね。私もいますよ。
という存在確認をしてるような気がします。
それと似たような、別に話しかけられる訳でもなく、無視される訳でもなく、
あ、あなたいますね 私いますよという、存在確認が出来る現場だったなぁと。
現場は一期一会。もうその空気を吸うことはありません。
キャストの方々はそれをよくわかっています。
オールアップもしくは撮了と言われる撮影が終わるときの言葉には、
そんなスタッフ・キャストを労うステキな言葉。
そして、いい現場が終わってしまう淋しさ。
愛に満ちた言葉につい涙ぐみ、
イヤイヤ泣くほど来てねーだろと一生懸命、目をシパシパさせ、
気取られまいと思うのでした。誰にも注目されてないですけどね。
次の日の収録は高野役の宮尾俊太郎さんの最終シーン。
見所満載だから、是非行きたい!
けど、デスクワークがごちゃごちゃあり、気持ちしか行かれず、それこそ涙をのみ、
自分の持ち場をしっかりやろうと、心を新たにしたスタッフFでした。
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↑第1話より 青柳役の井ノ原さんとバレエスクールの子供たち
↓井ノ原さんよりお知らせです。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:05 | カテゴリ:カンパニー